第113回「玄関補助錠の取付」
今回は、高住研渋谷の松本が担当します。
認知症の方が、介護者が知らない間に一人で出掛けてしまうと、その後の捜索は容易ではありません。
今回、私がお伺いしたお宅は、認知症の奥様をご主人と息子さんで介護していました。
住み慣れたご自宅のため、奥様も鍵の開け方は覚えており、鍵を掛けていても一人で出掛けてしまうことがあるそうです。
そのためご家族のご希望は、本人には開けられないように鍵をもうひとつ取付けたい。ということでした。
一般的な補助錠では、開け方がわかる可能性が高いため、今回は 「安心錠」]という鍵をご提案しました。
この鍵は、サムターン(室内側に取付けられている施錠、開錠用のつまみ)を取り外すことができます。
そのため、サムターンが外してあれば、室内から鍵を開けることができないので、ご家族がわからない間に奥様が出掛けてしまうことがないので安心です。
サムターンあり
サムターンなし
また、通常の鍵と同様に屋外からも施錠できるため、サムターンを外しておけば、一人での留守番の際も安心です。
屋外
実はこの「安心錠」は、玄関扉近くのガラスを割ってサムターンを回し、侵入する犯罪を予防するための商品です。その鍵を今回は応用して使用しました。
これから、ますます認知症の方が増えると言われていますので、参考にしてください。