第126回「階段の新設」
70代男性。腰椎の手術後、右麻痺を発症した方からのご依頼です。
外階段を上がり2階が玄関。主な居室も全て2階にあります。
手すりがあるものの、階段の昇降が困難で、天候の悪い時は足元が滑るため、階段をサンルームのように覆いたいとのご希望でした。
玄関は家の顔。
サンルームのように覆った玄関は、雨風はしのげますが、見栄えが悪く、夏は暑くなってしまいます。
費用をかけても良いものが出来上がらないのでは、と不安に思いました。
また、階段の蹴上げも高く、今後、歩行での昇降が難しくなる可能性もあります。
そのため、間取りに余裕がある室内に新たに直線階段を作ることをご提案しました。
1階は趣味であり、今もリハビリとして続けていらっしゃる卓球場。
そこから2階のご本人の寝室であれば、階段を取付けることが可能でした。
何度も工事のご依頼を頂いており、ご本人の生活がわかっていたこともあるため、私からの提案を受け入れて頂けました。
1階はS造、2階は木造の混構造のため、鉄骨梁を追加。また階段の天井高さも小柄なご本人であれば、危険なく昇降できることを検証した上で工事を進めました。
両側に手すりを取付けましたが、手すりを外せば、階段昇降機を取り付けることも可能です。
直線階段のため、昇降機の費用も抑える事ができます。
施工後
施工前
自室と趣味の卓球場が階段でつながり、卓球場にいることが増えたと娘さんは笑っていらっしゃいました。
私たちは、ご本人の希望を伺い、色々な視点で住環境整備のご提案をさせて頂きますので、
是非、ご相談下さい。