第136回「洗面台の交換」
今回は、車いすでも使えるように、大型の洗面器へ交換した事例を紹介します。
車いすを利用している親御さんが手洗いできるようにしたい、というご相談がご家族からあり、洗面化粧台をバリアフリー洗面器に交換した工事です。
既存の洗面化粧台は、足元に収納があり、車いすではフットレストが当たるため、使用することができませんでした。そのため、ご家族の介助が必要でしたが、ご本人はできるだけ家族に負担を掛けずに生活したいというご希望があり、そのため、車いすでも使用できる洗面化粧台に交換することになりました。
既存の洗面化粧台の間口は60cmですが、既製の車いす対応洗面化粧台の最小間口は75cmです。そのため、車いす対応洗面化粧台を設置することができませんでした。
そこで、間口が58cmの壁掛け式の洗面器を設置することにしました。
選んだ洗面器は、前面が窪んでいるため洗面器に近づきやすく、周囲へ水がこぼれることが軽減できます。
なお、車いすを利用しているご本人だけがこの洗面器を使うため、車いすで使いやすい高さに取付けました。
施工後
施工前
洗面器までの動線が狭く、容易に移動することができるか心配なため、小回りがきく車いすへ交換することも検討されたそうですが、工事後は今までの車いすのまま、洗面器を利用されているそうです。
ご自宅の環境に合わせ、どのような改修が必要かをご本人、ご家族と一緒に検討いたします。
是非、ご相談ください。