第146回「トイレの新設」
下肢筋力が低下し、歩行に不安がある90歳台の1人暮らしの女性の方のリフォーム事例をご紹介します。
ご自身が所有されているビルの4階にお住まいです。
このビルは、住居用ではなく事務所用として建てられており、トイレが共用階段の脇にあるため、玄関を出ないとトイレに行けない状況でした。
トイレまでの移動が安全になるように、また冬でも寒さに耐えながらトイレへ行かなくてもよい様に住戸内にトイレを設置したいというご希望でした。
トイレを新設する場合、重要なのが排水です。
どこなら問題なく排水管を通し、トイレを設置することができるか事前調査を行いました。
使いやすさも考慮したところ、洗面台を撤去したところにトイレを設置することになりました。
なお、既存の排水管が全て階下の天井内を通っており、トイレ用の排水管を通すためにはコンクリートの床に穴を開ける必要がありました。また配管のためにも階下で作業しなければいけませんでした。
幸いにも階下にはご家族が住んでいらっしゃるので、ご家族のご協力のもと工事を行い、トイレを住戸内に設置することができました。
施工後
施工前
さらに入口もトイレ内に開く扉から引戸に変更し、動きやすくしました。
施工後
施工前
工事は夏に行いましたが、冷房が効いた住戸内から出なくても良くなったため、身体の負担が減ったと喜んでいただけました。
高住研では、お客様の住宅に対するさまざまなお悩みに対応し、ご希望に添えるようにご提案させていただきます。どうぞお気軽にご相談ください。