第154回「車いす移動のための玄関の床かさ上げ」
今回は、車いす利用の方のための玄関の床かさ上げ事例のご紹介です。
ご高齢のご夫婦お二人暮らしで、奥様が車いすを利用されています。
ご主人様が介助されていますが、段差があるところで車いすを介助することが困難になってきました。
今回は、散歩の好きな奥様のために少しでも楽に外出できるように玄関の段差を解消したい、というご主人からのご要望でした。
玄関外は置き型のスロープを使用するのですが、玄関内部では玄関ドアと廊下が一直線ではないため、17センチある上がり框の段差にはスロープを設置ことができません。
そのため、玄関内部をかさ上げすることにしましたが、17センチある段差を全てかさ上げすると上がり框の部分では段差はなくなりますが、玄関内の他のところに同じ寸法の段差が残ってしまいます。
そのため、17センチの段差を完全に無くすのではなく、上がり框の段差が約半分になるように玄関内部のタイルの床の部分をかさ上げし、段差を軽減させることにしました。
施工後
施工前
段数は増えましたが、ご主人でも車いすを昇降させるのに無理のない高さのため、外出時の移動が容易になったそうです。
かさ上げにも様々な手法があります。今回は万が一、不要になった場合のことも考え、大きな踏み台を製作し、固定せず設置させていただきました。
高住研では、お客様の様々なお悩みに対応し、ご希望に添えるようにご提案させていただいております。
どうぞお気軽にご相談ください。