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担当者の現場レポート


第4回「浴室改修の施工事例」
(担当:栗原賀子)

今回の現場リポートは栗原賀子が担当します。
浴室の改修事例を2つご紹介します。


【CASE1】
心不全及び一過性脳虚血発作 92才女性
<1> 脱衣室より浴室への段差がある。
<2> 浴槽が深く出入りが困難である。
<3>
浴室内にバランス釜があるため浴槽が狭すぎる。

改修前

改修前

改修後

改修後


住宅改修の内容
総工事費 A 982,000円
介護保険住宅改修分 B 160,650円(手摺・脱衣室床10mmかさ上げ)
介護保険福祉用具購入分
C 61,200円(スノコ)
自治体設備改修助成分 D 341,100円(浴槽・給湯器取替)
自費負担分 A−(B+C+D)  419,050円


お客様の反応


浴槽の深さが浅くなったのと釜を外に出し浴槽が広くなったので、改修後に初めて入浴するときは緊張し手に力が入ってしまって上手に入れなかったそうです。でも、2回目からは徐々に慣れてきて、一人で入浴できるようになりました。また、浴槽の深さが浅い分、お湯をはった時の高さが低いため心臓に負担が少なく気持ちよく入浴できるようになりました。病気のため長時間の入浴はできませんが、入浴ができるようになったということで大変喜ばれました。

 

【CASE2】 腰椎圧迫骨折による入院 72才女性 

一時退院時に入浴を試みたが、浴槽のまたぎが低いのと浴槽自体が深いのとで入浴が困難であった。

改修前

改修前

改修後

改修後

住宅改修の内容


総工事費 A 546,000円
介護保険住宅改修分 B 79,650円(浴室以外の手摺も含む)
介護保険福祉用具購入分
C 58,500円(スノコ)
自治体設備改修助成分 D 341,100円
(浴槽取替・給湯器は既存のものを利用)
自費負担分 A−(B+C+D)  66,750円


お客様の反応

お風呂が大好きなお客様でしたので、改造後1日おいてそれからは毎日入っているとのことです。腰への負担も軽減され、今では入浴が一番のリハビリになっているようです。


【最後に一言】
じめじめ蒸し暑い日がこれから続くとシャワーやお風呂が欠かせないものとなります。ところが、毎日のように高齢者の方と接していて浴槽の縁が低すぎる、あるいは高すぎるためお風呂に入ることをあきらめている方が大勢いらっしゃいます。なかには、100万円以上をかけてバリアフリーの浴室にしたのに、いざ使ってみると入浴ができないというような話も聞き驚かされています。

一般の建築業者は、脱衣所から浴室の段差をなくせばいいと思っているようで、実際そのような改修事例も多いのです。もちろん段差をなくすということも大事ではありますが、浴槽のまたぎの高さも同じくらい重要だと思います。そこが低いと腰の悪い方はほぼ入ることができません。利用される方の座れる高さ、またげる高さ、介助者の有無、腰や心臓の病気または麻痺があるかどうかなど各人の身体状況に合わせて設計及び施工をすることが重要だと思います。

また、浴槽にも色々ありますが、その中でも和洋折衷型といわれるもので且つ深さが500mmの浴槽を設置すると、浴槽から出るとき楽になる方が多いようです。



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