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担当者の現場レポート


第13回「少しの工夫で楽になりました」
(担当:吉田啓子)

今回の現場レポートは、吉田啓子が担当します。

ケアマネージャー・高齢者・そのご家族、様々な方からご相談を受け、住宅改修を進めています。高住研では、福祉住環境コーディネーターや建築士等の資格を持った担当者が、専門家としての改修の経験を生かしながら、お客様のニーズを的確に捉えご要望にお答えしております。

【ケース1】 明治生まれのTさん
両足の大腿骨骨折で自走式車椅子を利用しています
改修のポイント
トイレの開口巾を少しでも広げ、車椅子で便器のそばまで近寄れたら、ご本人もご家族も楽になります。

住宅改修の経緯
トイレの入口にある120mm程の袖壁に車椅子のタイヤが引っかかり便器まで寄り付けませんので、袖壁を撤去したいとのご要望。

改修内容
まず、照明のスイッチを移設し問題の袖壁を撤去。さらに通常の枠材を使うと開口幅が片側で30mm、両側で60o狭まってしまいます。今回少しでも開口幅を広げたかったので、枠材を厚さ15oのものを使いました。

【感想】
トイレや洗面等は、人として生理的な基本行為です。ハード面とソフト面からの工夫により、自立した生活が少しでも長く続けて頂ける様に、こちらも建築の常識だけでなく柔軟に考える事が大切だと思いました。完成後、Tさんが自走式車椅子を見事に動かしそのまま便器まで近寄れた時は、とてもうれしかったです。

 

 

【ケース2】 パーキンソン病のHさん

改修のポイント
トイレの立ち座りを楽にしたい。

住宅改修の経緯
トイレの立ち座りには、L型手すりを付けるのが普通です。Hさんと見本の手すりを持ちながら検討させて頂きました。

改修内容
L型手すりのタテの部分は、どの高さでも掴める用になっておりますが、Hさんは握力がなくタテ手すりの途中を握るのが困難な事が会話の中で判りました。指の引っ掛かりがあれば握れるとの事で、タテ手すりの真中にもう1つブラケットを追加しました。

 

改修後


ケース2 改修後写真

 


【感想】
Hさんは手すりを握るという発想はなく、指が止まる所があれば指を引っ掛けて立ち上がるとのことでした。お客様との会話の中に解決の手掛かりがあり、ご本人と専門家が協力し合う時、さらに良い結果が生まれる事を実感しました。



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