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担当者の現場レポート


第16回「出入口の段差解消」
(担当:溝口千鶴)

こんにちは。第16回目は溝口千鶴が担当します。
今回は、出入口の段差解消をご紹介します。
伊藤邸(仮名)で浴室・トイレの出入口の段差をなくしました。


【伊藤様】
伊藤様はまだ55歳ですが、第2号被保険者として要介護4の認定がおりています。
障害のため、手足の関節が変形しており、屋内外共に介助者付の歩行となっています。
住まいは持ちビル9階で、介助者の妹さんと二人暮しです。

【住宅改修の経緯】
上記障害のため、段差をまたぐ動作が困難で、介助者付きでも危険な状態でした。
室内の他の動線は幸い段差がなく、浴室・トイレの出入口の段差のみがバリアとなっていました。

【浴室】
建具下の180mm程の下枠を撤去するとともに、浴室の床を70mm程かさ上げし、脱衣室の床とフラットにしました。
浴槽のまたぎ高さ・浴槽の深さは、今の状態のままがいいとのことだったので、70mm洗い場の床があがる分、浴槽も70mmかさ上げしています。

水仕舞いを考慮して扉はサッシの折戸へ替え、グレーチングを設けました。
以前に階下への水漏れが起こった事もあり、今回は防水も全部やり直しました。

浴室入り口:改修前

浴室入り口:改修前

浴室入り口:改修後

浴室入り口:改修後

 

浴槽:改修

浴槽:改修前

浴槽:改修

浴槽:改修後

【トイレ】
既存の60mm程の下枠を撤去するとともに、トイレの床を20mm程かさ上げし、脱衣室の床とフラットにしました。
 
床材は冷たくないようCFシートで仕上げました。
下枠をとった分、建具の下には付木を足しました。



【工期・費用】
【工期】
2週間
【費用】
114万円(諸経費、消費税別)

【感想】
マンションでの浴室改修は防水上の問題で安易に床を壊せませんが、今回は防水も全部やり直すことができたので、段差を解消することができました。
 浴室・トイレと、出入口の段差がなくなったことで、ご本人様は安全かつ快適に排泄・入浴ができるようになり、介助者の妹さんの負担も軽減されたと喜んでいただきました。

改修直後にトイレの床材がタイルからCFシートに替わったことで、「床が前より滑るので、本人が怖がってしまった。何とかならないか?」とお話がありました。滑り止め用の塗布材を手配している3日間程度で、「慣れてきたら、大丈夫になった。滑り止めを塗って、すり足ができなくなったらそれも危ないので、今のままでいいです。」とお話いただきました。常日頃アフターフォローとして、改修後の不具合には迅速かつ徹底的に向き合うよう心掛けていますが、迅速な対応だけでなく、使い勝手に慣れてもらうことが大事なケースもあるのだなと実感しました。



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