担当者の現場レポート
今回は、田中担当でマンションのユニットバスの改修事例をご紹介します。
クライアントは78歳の女性で都心に近い築30年のマンションにお住まいです。加齢によるADL低下はみられるものの、日常生活は自立して過ごしていらっしゃいます。コンビニエンス・ストアを営む息子さん家族と同居しており、浴室は昼夜を問わず24時間風呂を設置し、フル稼働しています。
小柄なクライアントにとって、30年前のユニットバスの60cmのまたぎは手すりもなく不安定で、忙しい家族にとっても心配でした。また浴室入口には10cmの立ち上がりがあり、ここもまたぎ越す必要がありました。区の設備給付の379,000円の助成枠も利用できるので、思い切ってユニットバスを交換する事になりました。最近のユニットバスは浴槽のまたぎが洗い場側は45cm、浴槽深さも50p程度です。また、入口のドア下は、立ち上がりがなくても扉を閉めると水返しが上がるので段差がありません。防水パン(洗い場の床)下の排水スペースも20cm以下におさえられていて、脱衣所との段差も解消できる例が多いです。床や壁の素材もFRPや鋼板パネルなど見た目がきれいなだけでなく、お手入れもし易い様に工夫されています。
改修前
改修後
気をつけたいのは手すりの取付です。各メーカーは施工の省力化や低価格化の為、壁材の強度が手すり取付に耐えられないものもあります。あらかじめ出入り口、洗い場、浴槽出入り、立ち座りの時に必要な手すりを計画し、ユニットバスの壁材を裏から補強しておく事が望ましいです。また、入口扉は浴室側に開くので、シャワーチェアー等の福祉用具の導入時に、扉の開閉が出来るよう、2枚折れ戸が有効です。
今回の改修事例でも上記全てを満たし、ご本人はもちろん、ご家族も「おばあちゃんの大好きなお風呂に安心して入ってもらえる。」と好評でした。また、既存ユニットバスを撤去することで、水廻りの排気ダクト内のゴミ詰まりや不具合なども見つかり、排気ダクトのつなぎ替えも行いました。毎日利用する浴室、マンションリフォーム用のユニットバスは各社工夫されているので是非改修の際、将来に備えバリアフリー化をお考え下さい。
<現場レポートの一覧へ戻る>
▲ このページのトップへ戻る