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担当者の現場レポート


第38回「階段の手すり」
(担当:横江)


住宅改修のご相談でお伺いすると「階段が昇れなくなったので昼間は1階にいます」というお話をよく耳にします。日本の狭い木造家屋では、その狭さゆえに壁や柱を「つたい歩き」できるメリットもありますが、階段ともなるとその勾配はとても急で、踏み面もせまく、階下をのぞきこむような住まいも少なくありません。

少なからず緊張を強いられる階段の昇降はますます手足の筋肉をこわばらせます。「手すりが付いているのに怖くて下りられない」と自信をなくされていたご高齢者の方々に大変喜んでいただいた事例を紹介いたします。

 

【床に支柱をたてて手すりをつける】

78歳で毎週デイサービスでの体操を楽しみにしているお元気なAさんですが、階段を昇るときは滑らないように履いているスリッパをぬいで素足で上がります。階段の下2段は手すりがなく右側の棚の天板に手をかける時には大きく前傾しなければならずいつも不安でした。

1階の床に支柱をたてて手すりをつけました。Aさんが階段を降りきる最後の一歩まで連続したてすりが体を支えてくれるので、落下の不安をなくすことができました。

工事前

工事後

工事前

工事後

 


【鴨居と敷居をつかって手すりをつける】

75歳のBさんの住まいは階段を降りるときに手すりまで手が届きません。つい掴む左の柱はグラグラです。2階の部屋の入口は壁がなく、一歩間違えば階段を転げ落ちます。

鴨居と敷居に支柱となる手すりをとりつけ、Bさんの手すりをもつ高さにあわせたヨコ手すりを渡しました。タテの支柱は手すりとしても使え、あがってくるBさんの体を引き上げます。手をつきながら階段をあがっていたBさんでしたが、体をおこして階段をあがりおりできるようになりました。

工事前

工事後

工事前

工事後

 

 

【階段の踏み面に支柱をたてて手すりをつける】

骨折で大腿部の手術をしたCさんは前を向いておりるには上手くバランスがとれず、階段は後ろ向きでおりていました。「両方に手すりがあれば・・・」との思いも、壁がないのでとりつけは無理と長く諦めていました。

支柱をたてて壁がない場所に手すりを自立させました。体のふらつきを防ぐ為、手すりは階段の上から取付け、最後も床と水平に伸ばしCさんの着地を支えます。Cさんは左右の手すりをしっかり握ってバランスをくずさずに前をむいて階段をおりることができました。

工事前

工事後

工事前

工事後

 

【様々な状況に応じて】

Dさん

Eさん

工事前

工事後

頚椎をいためた為に首が曲がりにくく下を向けないDさんは、窓があっても途切れない手すりをガイドに 足元を気にせず階段を降りられるようになりました。

Eさんは階段の木の表面がすべることから踏み外しを経験。そこで手すりとあわせて階段マットを取付ました。滑止め部分はほとんど出っ張りがないタイプなのでつま先にもあたらずさらに安心を得ることができました。

 

 

【ご自分の不安を取り除く為に】

手すりがついているのに使えない時、つけた時点ではその方の身体状況を加味していない場合が多く見受けられます。

安全かつ少しでも楽に階段を使えるようになれば、住まいの行動範囲は倍にふくらみます。今ついている手すりを見直すことも、手軽にできる住宅改修の一つです。どうぞお気軽にご相談ください。




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