| 【はじめに】
今回は佐藤が担当します。
長年お住まいの家の中では、体が自然と動作を覚えていて、当たり前のように過ごしていることが多々あります。
この何気ない、自然と行えていた動作が、加齢や、身体状況の変化により行いづらくなることがあります。
今回は、扉の交換をし、身体状況の変化に適応した事例をいくつかご紹介します。
【例1.開き戸から折戸へ】
この交換が一番多いのは浴室の扉です。浴室は限られた空間である上に、開き戸は水仕舞いの関係で内開き(浴室の洗い場側)の扉が一般的です。加齢により、浴室内でシャワーチェアなどをご利用になる場合、扉開閉時のスペース確保のためいすを避けて開閉しなければならなかったり、浴室内で転倒した場合、身体が扉の開閉スペースをふさいでしまって扉が開けられないといったようなケースがあります。
こういう場合に、洗い場内のスペース確保、ならびに扉開閉時の体重移動が少なくて済むなどの点から折戸への交換を行う方法があります。
マンションなどのユニットバスで、バリアフリー仕様で浴室と洗い場の段差がないものが多く見受けられますが、高級感があるなどの理由から扉は開き戸が多いようです。バリアフリー仕様の場合、後からの扉の変更が出来ない場合もありますので、事前に確認されることをお勧めいたします。
【例2.開き戸の開き勝手を変える】
トイレ等に付いている開き戸の開き勝手が、現在の生活動線と合致していない場合があります。開き戸の開き勝手が逆だとスムーズに短い動線で動け、夜など身体が十分動かない状態の時でも少ない動作で済むなど、ちょっとしたことで危険を減少させることができます。
【例3.開き戸から引戸、パネルドア、アコーデオンカーテンへ】
開き戸の場合、室内で車いすや歩行器を利用していると、扉の開閉時に前後に動く必要があります。
このような場合、前後動作の必要のない引戸等に交換をしますと、楽に扉の開閉ができるようになります。
●引戸(上吊)
車いすを利用している方が使うため、間口を広げ、かつ、扉を上吊りにし、床の段差をなくしました。また、3枚引戸ですが、引き手を引っ張れば連動して扉の開閉ができるタイプです。
●パネルドア(上吊)
車いすを利用している方が使うため、間口を広げ、かつ、扉を上吊りにし、床の段差をなくしました。パネルドアですので、引き手を引っ張れば連動して扉の開閉ができます。
●アコーデオンカーテン
室内で歩行器を利用している方が使うので、扉をはずした枠内にアコーデオンカーテンを取り付けました。アコーデオンカーテンの取手は通常床から1メートル程の高さについていますが、使用しているアコーデオンカーテンは、取手の位置を身長に合わせて上下できるので、背の小さい方でも使いやすくできています。また、比較的軽く開閉できるので、体力の低下されている方にも楽にご利用いただけます。
今回ご紹介した事例は、全て介護保険の住宅改修の対象工事です。
扉の開け閉めに不安や不便を感じているような事がありましたら一度ご相談ください。
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