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担当者の現場レポート


第45回「自立のための改修」
(担当:田中)


今回は、田中が改修工事を重ねる度に自立への意欲が向上した方の事例を発表します。

最初の改修は、3年半前、脳梗塞発症後リハビリ病院から退院を機に行いました。
この時は右片麻痺のご自身の体を受け入れきれず、「改修してもねえ。」と消極的で、
長い廊下に歩行のための手すりと浴室・トイレの手すりなど、最低限の工事でした。

廊下手すり:改修後

改修後

 

二度目の改修は、退院後2ヶ月でした。
右上肢麻痺のため、老朽化した雨戸の開閉が片手で出来ず、雨戸の開閉のためのヘルパーさんを毎日朝晩頼み、ヘルパーさんが来るまでは朝、暗い部屋で過ごすことになってしまうので、雨戸を自分で開閉できるようにしたいというご依頼でした。

退院後の麻痺のある体での生活に慣れて、自立を目指す気持ちが伝わる要望でした。南側に寝室・居間と2間ずつの大きな掃き出し窓の雨戸でしたが、レール・雨戸ともアルミ製の軽いものに交換し、ご自身で開閉できるようになりました。

 

さらに2年後、三度目のご依頼でキッチンをリフオームしたいとのことでした。
実は、脳梗塞発症前に改修を考えていたのですが、「使わないからやらない。」とリフオームを薦める息子さんの意見を否定していた方が、ご自身から改修したいとのことでした。

麻痺は残っているものの、片麻痺での動きに慣れ、出来ることが増えている様子でした。
収納の点もあり、座って使うタイプのキッチンではありませんが、高さを低めにし、手入が大変で、汚れていた正面の木製引き違い戸をガラスブロックでインテリア性を持たせ、立つことが楽しい明るいキッチンにしました。

改修後、キッチンにお花を飾り、ヘルパーさんに下調理してもらった材料で、料理し楽しんでいる姿にとても嬉しく思いました。

キッチン:改修後

改修後

 

2階にも上がりたいと、階段にも手すりをつけ、介助の方がいる時にという約束で階段の昇降も出来るようになり、寝室の窓も手が届かないのであきらめていたのですが電動シャッターを提案すると、それなら自分で出来ると改修しました。

電動シャッター:改修後

改修後

 

80歳という年齢で、麻痺を持ち、身体能力はけして上がってはいないのですが、ちょっとしたリフオームで自立できることが増えるたびに、生活意欲が上がっていく事を実感しお会いする度に明るい表情をみせて下さり、私もとても嬉しい改修でした。




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